カゼミーロの願い: ブラジルに必要なアンチェロッティ

アンチェロッティ効果：ブラジルサッカーの再生なるか

ブラジルサッカー連盟がカルロ・アンチェロッティを新監督に招へいすると、マンチェスター・ユナイテッドのカゼミーロが熱烈な支持を表明。レアル・マドリード時代に3シーズンを共にし、数々のタイトルを獲得したベテランMFは、元上司を「ブラジルにふさわしい人物」と絶賛した。

「チッチが去った時、彼しかいないと思った」とカゼミーロはESPNブラジルにコメント。「アンチェロッティのようなプロフェッショナルが必要だ。彼こそが我々を再生させられる」

戦術の天才とブラジルらしさの融合

UCL2度を含むレアル時代を共にしたカゼミーロは、アンチェロッティの稀有な資質を証言：

「彼は非凡な指導者だ」とMFは熱弁。「サッカーへの理解は圧巻。勝敗に関わらず、彼がゲームについて話し始めると、選手の最高の能力を引き出す特別な才能が光る」

この賛辞はブラジルサッカーにとって重大な時期に寄せられた。近年の大会での不振を受け、2026年W杯に向けてセレソンが本来の輝きを取り戻せるか疑問視される中での発言だ。

刻まれる時間

アンチェロッティは6月のエクアドル・パラグアイ戦というW杯予選で早くも試練に直面する。現在CONMEBOL予選4位のブラジルは、2026年北米大会への直接出場権確保のために失点が許されない。

カゼミーロは契約期間について懸念：「彼のような監督を得られたのは素晴らしいが、1年契約では短すぎる。彼の成し遂げたいことを考えると、時間が足りない」

個人としての再起物語？

インタビュー後半ではカゼミーロ自身の代表復帰にも言及。2023年10月以来招集されていない33歳は意欲を明らかにした：

「アンチェロッティのような監督なら成功は手の届くところにある」と語り、「タイトルは約束できないが、どんな選手でもこんな指揮官と働く機会を逃さない」と強調。

この発言は支持表明であると同時に、自身のアピールとも読める。マンUでフォームとコンディションに苦しむ今季、代表復帰はカゼミーロにとって新たな出発となる可能性を秘めている。