コマン監督のオレンジ軍団が始動

オランダ代表が6月のワールドカップ予選メンバーを発表。驚きの落選者はないものの、戦術的な方向性を示す興味深い選出となった。ポジション別に詳しく見ていこう。

堅守の要

バージル・ファン・ダイクが依然としてディフェンスのリーダーだが、ネイサン・アケやステファン・デ・フライといったベテランと、ジョレル・ハトやミッキー・ファン・デ・フェンといった有望若手の融合が注目ポイント。デンゼル・ダンプリスとジェレミー・フリンポンの両ウィングバック起用で、マルタ戦でのサイド攻撃が活発化しそうだ。

中盤の指揮官

フレンキー・デ・ヨングの存在は言うまでもないが、ザビ・シモンスの活躍に要注目。このRBライプツィヒのプレーメーカーは今シーズン、ブンデスリーガで90分あたり2.3回のキーパスを記録している。データ分析によると、デ・ヨングとの連携が相手ディフェンスを崩す鍵となるだろう。

多彩な前線

メンフィス・デパイはコリンチャンス移籍後も代表での地位を維持。コディ・ハクポの逆サイドからの攻撃やヴァウト・ウェホルストの空中戦（1試合平均4.7回のヘディング競り勝ち）と組み合わさり、バランスの取れた攻撃陣となっている。個人的にはノア・ラングの出番増加にも期待したい。

戦術予想: 3-4-1-2の流動的布陣が見込まれる。フリンポン/ダンプリスが幅を広げる中、シモンスがライン間を動き回る。フィンランド戦では、ハクポへの斜めロングボールが有効打となるだろう。